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常識は疑え

公の面前で大げさに吐露することにしました。

ムヒカの政策「家はあげよう。ただし自分で建てること』

以前の記事において、ウルグアイの前大統領である、ホセ・アルベルト・ムヒカのことを少し取り上げました。

先進国の経済の基本では常に実施されている、お金を回して経済を活性化するのとは一線を画した政策を取った彼の画期的な政策を今日は取り上げます。

その政策とは、冒頭のタイトルにもあるのですが、

「家を貧困層に提供する。ただし週20時間は自分でも家を建てること」

というとても画期的なものでした。

他にも条件があり、それは

・子供を学校に行かせなくてはいけない。
・歯の治療をして歯磨きをさせなくてはならない

というものでした。

私は、このムヒカの政策は行動経済学のど真ん中を突いているのではないかと考えました。

というのも、以前に読んだ行動経済学者 ダン・アリエリー先生の

「不合理だからうまくいく」という本で、

 

 イケア効果自前主義バイアスという人間の特性について説明がありました。

本には、イケアで買って自分で組み立てた家具は、少し不出来でもすばらしさと愛着を感じるのはなぜだろうという身近な疑問を、自分の折った折り紙に他者と自分で値段をつけるとしたらどれくらい違うのか?という簡単な実験をもって

人は自分で作ったものを過大評価する傾向にある。

というものを証明するものでした。

ムヒカの政策で家を建てた人は、

「私が苦労して建てた家」という事にまず誇りを感じ、

「私が苦労して建てた家」に愛着を感じて家を大事にすることでしょう。

ここで話は変わりまして、実業家の堀江貴文氏(ホリエモン)が最近のネット記事で

お金とは信頼の裏返しである。ということを言っておられました。

zasshi.news.yahoo.co.jp

ホリエモンとムヒカは対極的な生き方をしているように思いますが、        

根底の本質を捉えるポイントは近いのでは無いかと思いました。

貧困層にただお金を与えてもそのお金は生きる為に消費されるだけになりますが、

家を与え、大きな事を成し遂げる体験を与える事で、貧困層の人は自信や安定した土台を手に入れて、周囲からの信頼も得られ、より良い職を得る等貧困から抜け出すきっかけになるのでは無いだろうかと思います。

うつ病に用いられる認知行動療法もムヒカの政策に近いのでは無いでしょうか。恐怖を感じる行動に徐々に慣れていく事で自信を取り戻す。

先進国の経済でただ物を買わせる為にお金をばらまくのは本当に一時しのぎだと思います。ムヒカの政策で家を手に入れた人のその後を追う事は出来てませんが、人の心を育てる政策というものがもっと先進国でも議論されるべきでは無いかと感じます。

 

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

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ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)

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