常識は疑え

公の面前で大げさに吐露することにしました。

囲い込みは有効か?

お店で買い物をするとポイントカードを作らされる。

携帯電話を契約すると、2年間は契約解除できず、解除する場合には違約金が発生する。

今までは音楽を聴くのには聴きたい音楽のCDを購入すれば、半永久的に聞けたが、現在ではサービスに加入して月に幾らかのお金を支払って全ての曲を聞けるようになる。しかし10ヵ月後に同じ曲を聴きたければ、10ヵ月間お金を支払い続けるか、10ヵ月後に再度契約する必要がある。

会社では派閥が存在し、力のある派閥でゴマをすり続けると、良いポストが約束されたりする。

クレジットカードはポイントカードやキャッシュカードとくっついて、利用されやすいポジションに居座っている。

http://a1842.phobos.apple.com/us/r30/Purple5/v4/c7/b6/9d/c7b69d0e-b32a-8107-c1ac-0ea686ae995d/pr_source.png?downloadKey=1419506646_c4182fa8775d3c667e333f91554021cf

ヨーロッパでは中東から難民が相当数入国しようとしているが、自国民が難民受け入れ反対デモを行う。

アメリカではメキシコに壁を作り、イスラム教徒を追い出す。なんて言っている人が大統領に当選した。

news.yahoo.co.jp

隣のあの子の彼氏は、あの子のことを随分と束縛しているらしい。

これらは囲い込みの一例である。

今回は、これらの囲い込みが発生する理由や囲い込みによるデメリットについて述べていこうと思います。

囲い込みが生じる理由

最大の理由は、囲い込む側が利益をより得たいが、主力商品での差別化ができず、仕方なく囲い込むのではないかと考えられます。携帯電話キャリアなんか1社が新サービスを打ち出すと他者なんかその日のうちに追従しますからね。差別化ができない以上顧客の流出リスクは高まってしまいます。

また、アップルのApple musicは、アルバムを2枚も3枚もitunesで購入するユーザーから得られる利益は減りますが、ダウンロードし放題という特典をちらつかせることで、月に数曲購入するライトユーザーから継続的に1000円を頂くことができます。

一方、ヨーロッパでの移民問題は不安定な労働者階級の国民がデモを起こします。難民によって今の働き口、社会保障が失われかねないという思いを引き起こしているからです。

デモを起こす人達は、裕福な国の中でも難民に近い収入を得て、暮らしをしている人です。だから国で囲い込んで既得権益を確保したい思いがあります。

自由競争が許される場で差別化し辛いと囲い込みが発生します。もはや人間の本能でしょうか。

 

囲い込みのデメリット〜グローバル資本主義と逆を向いている〜

グローバル資本主義、そして特にアメリカはアメリカンドリームという言葉に象徴されるように、イノベーションを起こせば、多少の人種差別はあれども、それまでの収入や人種に関係なく成功することができるという、1つの理想を具現化していました。

だからアジア、中東、南米から今でも沢山の人が移民として成功を夢見てアメリカへ渡って行きます。

グローバル資本主義の台頭で人々はよりリベラルに経済活動をし、国に囚われず商売ができるようになりました。

その結果、資本主義の特徴の1つである企業間の競争はより激化しています。

日本の電機メーカーは、外資系企業と争うことになり、競争力に欠けるメーカーはあっという間に叩きのめされてしまいました。もはや日本市場ですら外資系企業に侵食されてしまいました。勝者総取りとでも言いましょうか。

しかし、トランプ政権が内向きの政策でその流れを変えようとしています。

自国のみを過剰に保護するという流れは、イノベーションに次ぐイノベーションで自らを鍛錬し、世界市場を席巻したアメリカンドリームを捨てに行っていると感じてしまいます。

新政権にゴマをするか、自国民を優遇する政策で世界に開かれた市場のアメリカを囲い込もうとしているのです。

アメリカンドリームで成功した人が、その流れを変えていくのか?という所に興味が湧きます。一方で主要閣僚は大富豪ばかりと噂されていますから、うまい所に落ち着くののか?とも感じます。

今後トランプ政権になってある意味(支持者には)政府が大きくなって、グローバル資本主義化から遠ざかる可能性を感じます。

ただ、企業は生き物のように本能的に安価で生産できる場所を見つけ出します。(だからメキシコに工場を作った)ネズミのように販売網を世界中に拡散させます。この企業の本能みたいな性質は大統領権限で抑えきることができるのでしょうか。

 

グローバル資本主義の退行ということで、囲い込みのデメリットとして書きましたが、より激しい競争の発生と勝ち抜いた企業の富の独占といった形で、資本主義は正解なのか?という話もあります。

今回のアメリカの選択肢はリスキーですが、ここでリスクをとってみて、我々やアメリカ国民の視野が広がるかもしれません。リスクを取ることが資本主義の本質ですからね!

日本では2009年の政権交代以降、もう民○党はコリゴリ!なんてことになってしまいましたが。。