ガンジーは言った。『目には目を』は世界を盲目にする。
こんにちは。遂にアメリカはメキシコに壁を作り始めるそうですね。
冒頭のタイトルですが、トランプの交渉術に関わってくると考えています。
はじめに、トランプの交渉術を紐解いていきます。
1.明確に分析をせずに、現状より自分側に有利に働くことを吹っ掛ける。
(この場合、自分の方が力を持っていることが前提となる)
2.相手を交渉のテーブルに引きずり出す。
3.力の関係性から相手は要求を、ある程度〜100%の間で呑まないといけなくなる
or相手と関わりを持たない事を決める。(しかし関わりを持たなければより損をしてしまうので、要求を呑む可能性が高い。)この場合関わりを持たなくなった場合の悪い例は北朝鮮ですね。
こうして、トランプは自分の方に力を引き寄せると考えます。そしてこの際、post truthが叫ばれているように、真実は重要ではないのです。トランプの支持者は様々な情報飛び交う過酷なグローバル資本主義社会から取り残された人が主と言われていますから、情報リテラシーは決して高くなく、正しそうな事を行なっていれば、支持率は維持できます。
そして既存メディアを悪と決めつけることで、情報リテラシーが高くない支持者たちは、メディア情報よりもトランプ情報を正としてしまいます。
トランプは今後、ホワイトハウスに不法移民に子供を殺害された親を招いて、メキシコに壁を作る正当性を高めるそうです。しかし、そんなに不法移民の犯罪率(取り分け人口○○人あたりの殺人事件件数)が高いのか?というのは気になります。
実際にこんな話も出ているわけです。ビジネスでは法律の範囲で金を生み出せば、振る舞いは多めに見られますが、外交にそれを持ち込んでしまうのは極めて危険ではないのか?というのを今回思いました。
仮にメキシコに壁ができてメキシコがそのうちの何割かを負担したとしましょう。メキシコ側からは憎悪の感情が湧き出るでしょう。その結果暮らし向きが悪くなればよりアメリカを恨む形になります。すると自国でも過激な奴が、首長選挙に出てきて、一定の人気を得ます。そんな流れが他の国にも連鎖して、人々の目が世界から自国に向いて、視界が狭まります。そんな連鎖がどんどん続くと、皆の視野が狭くなり、やがて盲目になってしまう。
これは極論ですが、そうならない事を願っています。